WAVE@RIDER

僕が愛して止まない沖縄方面とFOOTBALLをメインに、広く浅くお届けします。

OKINAWAサイズに「おや?」

普段生活している「本土」の(僕の場合は東京)から沖縄に来て、思わず「おや?」と不思議に思うことは多々ある。特に初めて沖縄を訪れる方には「おや?」回数が多く発生するだろう。

例えば、この時期の沖縄の最高気温は高くても32℃程度。数値だけで比較すれば東京の方が断然「暑い」のだが、なぜか沖縄の方が「暑い」と感じる。また、沖縄のビーチに行ってみると、水着になっているのは観光客だけで地元の人間は「ほぼ普段着」で海に入っていたりするし、日中の暑い街中を長袖のパーカーにジーパンという格好で汗をかかずに平気な顔で歩いている地元の若者がいたりする。更に、何気なく入った定食屋で出てきた料理やライスの「盛り」が、大盛りにしていないにも関わらず尋常じゃない「盛り」だったために、食後トイレに篭ることになったり。

そんな数ある沖縄の「おや?」ポイントだが、観光客があまり気付かないけど、地味に「おや?」というポイントがすっかり日常化しているという話をしたいと思います。

 

本土で紙パックの飲料(牛乳や紅茶等)を買うとしましょう。買う場所はスーパーでもコンビニでも結構です。小さいサイズじゃなく大きいロングサイズのもの。さて、容量は幾つでしょうか?

そう、普通は1リットルつまり1000mlですよね?これについては、もう「当たり前」という解釈でいると思います。では、同じサイズの飲料を沖縄で買った場合、容量はいくつでしょうか?

答えは…

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946mlなんです!

1000mlではないんですよね。これは牛乳を始めとする紙パック飲料全てに当てはまります。因みにハーフサイズ(本土で言う500mlサイズ)の場合、沖縄での容量は473mlとなります。いずれにしろ、本土より微妙に量が少ないんです。

沖縄在住の方に言わせれば「で?」って話でしょうが、僕のように観光や仕事で沖縄を訪れる人間にとっては、地味に「おや?」と思うわけなんですよね。で、どうしてこんな事になったのか調べてみると、どうやら沖縄がアメリカの統治下にあったことに起因されるということがわかりました。

まだアメリカ軍の統治下にあった頃のこと。沖縄に初めて紙パックを用いた牛乳工場ができました。もちろん、工場で使用していた機械類も全て輸入品、つまりアメリカ製です。その中に容量を計測する機械も含まれていました。アメリカではご存知の通り「リットル」ではなく「ガロン」という単位を用いています。即ち、アメリカ製の機械を用いて製造された沖縄の牛乳は全て「ガロン基準」となるわけです。1ガロンは3.7854リットル。ということで1/4ガロン(クウォーターガロン)=946mlという、今となっては、なんとも中途半端な容量に至ってる…という事らしいです。

でも、なんで未だに「ガロン基準」を使ってるのでしょうか。単純に考えれば、「ガロン基準」から「リットル基準」に変更するとなると、工場の機械を入れ替えなければならないし、パックの印刷工場の機械の入れ替えも必要になるでしょう。そのコストを考えれば、慣れ親しんだ「ガロン基準」から、あえて変更する必要はないということでしょうか。

ちなみに、本土から流通してきた飲料については、本土と同じ「1000ml」「500ml」という容量になってますので。

 

以上です。

また沖縄に関する地味なトリビア的なネタがあったら書いてみたいと思います。